仕事に限らないが、ただ楽しく飲んだり遊んだりする以外の面を関係のなかに持ち出すと、ただ「いい人」だからではすまない問題が生じてくる。
「いい人」だとか「面白い」だとかではない、その人の持ち味、もっといえば資質、もっと嫌な言い方(かも)をすればそれは…ああ、端的にいおう。
「能力」だ。
約束を守る能力、他人の機微を読み取る能力、責任を完遂する能力。そういったことごとが必要になってくる。秘密を守るのも能力だろう。
1点、ある事情を僕が抱えていて、いやそれは別に不純なことなんかではなく、要は仕事と創作との関連みたいな、二束の草鞋と世間では呼んでいるようなことについてなんだけど、それの均衡がある友人のせいで崩れつつある。
僕にとっては創作は残念なことにもう趣味であり、一義的に考えるべきは仕事なのだが、あまり両立する性質のものではない。なので、本来、ここでも一市井人としての僕が特定されるような書き方は避けるべきなんだけど、その友人が、仕事の場で僕のいろいろについて周囲はばからず話してしまった。それで困ったことになっている。
簡単にいえば、一切の(原稿料の派生する原稿書きの仕事も含め。出演料がもらえるそれほど多くはないパネルディスカッションやコメンテーターといった立場の活動も含めて)創作にまつわる活動をきっぱりとやめるか、いまの職場を辞めるか、という選択を迫られかねない事態になっているのだ。
この場合、いちばんマシな選択肢は、一応は創作活動は続ける心積もりで、いまの職場を離れ、もう一度、今度は他業種に転職する。もしくは、他の地域でこの仕事を続ける、だろう。
公と私のバランスをどうにか保ってきたが、油断した僕が悪かった。
その友人にそういった想像力や、分別がなかったことに気づかなかったのは僕が悪いのだ。
デリカシーを見誤った僕が悪いのだ。
ただ一点、付記しておきたい。
問題を起こしたのは、彼が秘密を守らなかったことではない。もし、僕が、「喋らないでくれ」といっておけばきっと彼は口外するようなことはなかっただろう。問題は、彼にいわずとも理解されると過信し、しかし現実には、彼が秘密の程度を慮らなかったことだ。
あるひとつの事実を秘密とするべきか否かの判断が甘い人がいる、それは人間関係についての配慮の問題だと思うのだけれど、今回、僕はそのことだけは学んだ。
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「いい人」だとか「面白い」だとかではない、その人の持ち味、もっといえば資質、もっと嫌な言い方(かも)をすればそれは…ああ、端的にいおう。
「能力」だ。
約束を守る能力、他人の機微を読み取る能力、責任を完遂する能力。そういったことごとが必要になってくる。秘密を守るのも能力だろう。
1点、ある事情を僕が抱えていて、いやそれは別に不純なことなんかではなく、要は仕事と創作との関連みたいな、二束の草鞋と世間では呼んでいるようなことについてなんだけど、それの均衡がある友人のせいで崩れつつある。
僕にとっては創作は残念なことにもう趣味であり、一義的に考えるべきは仕事なのだが、あまり両立する性質のものではない。なので、本来、ここでも一市井人としての僕が特定されるような書き方は避けるべきなんだけど、その友人が、仕事の場で僕のいろいろについて周囲はばからず話してしまった。それで困ったことになっている。
簡単にいえば、一切の(原稿料の派生する原稿書きの仕事も含め。出演料がもらえるそれほど多くはないパネルディスカッションやコメンテーターといった立場の活動も含めて)創作にまつわる活動をきっぱりとやめるか、いまの職場を辞めるか、という選択を迫られかねない事態になっているのだ。
この場合、いちばんマシな選択肢は、一応は創作活動は続ける心積もりで、いまの職場を離れ、もう一度、今度は他業種に転職する。もしくは、他の地域でこの仕事を続ける、だろう。
公と私のバランスをどうにか保ってきたが、油断した僕が悪かった。
その友人にそういった想像力や、分別がなかったことに気づかなかったのは僕が悪いのだ。
デリカシーを見誤った僕が悪いのだ。
ただ一点、付記しておきたい。
問題を起こしたのは、彼が秘密を守らなかったことではない。もし、僕が、「喋らないでくれ」といっておけばきっと彼は口外するようなことはなかっただろう。問題は、彼にいわずとも理解されると過信し、しかし現実には、彼が秘密の程度を慮らなかったことだ。
あるひとつの事実を秘密とするべきか否かの判断が甘い人がいる、それは人間関係についての配慮の問題だと思うのだけれど、今回、僕はそのことだけは学んだ。
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