そうやって前日、知力を測るといってクイズをやりだした前には、映画の話をしていた。
Hくんが「『CUBE』が好きだ」といいだしたのがコトの発端なのかな。
僕はこの映画が全然、好きではないのだが。Hくんは、こういったゲーム的な要素の濃いものが映画に限らず好きなのだ、みたいなことをいった。
「じゃあ、ミステリーとか読む?」
「いやー、読まないですね」
そのとき僕が読んでいたのが『扉は閉ざされたまま/石持浅海』、05年度の「このミス」で『容疑者xの献身』に続き2位にランクインした作品。
大学の友人たちが1泊の同窓会を企画し、ひさびさに集まった。場所は仲間の1人の兄が持つという高級邸宅を改装したペンション。主人公はそこで後輩の殺害を計画(この動機も明かされないまま物語は進む)、そして実行。部屋を密室にし、他の仲間たちの元へ戻る。
その後輩が出てこないことを不審に思い出す仲間たち、それをいかに不自然でないように不審感を拭い去り、殺人の発覚を遅らせるか。いかに自分が目立つことなく、状況をコントロールするか。
主人公のその男は頭がキレる。うまくいく筈だ。ただ問題は1人だけ、友人の妹を除いては、…。彼女もまた、男と同じだけの観察力と洞察をもっている(という設定)。
基本的にはこの2人のやりとりが主軸なのだが。
設定も着想も面白かったが、物足りなさが残った。もっと面白く出来た筈だ、という思いが読後ではなく読んでいる途中からずっとあった。出てくる人物もみな魅力的なのだが、「友人が死んでいるかどうか、見て確かめる方法がない(扉を開けることが出来ない)」という仕掛けがやや脆弱だったのかも。これは物書きとしての力の問題だと思うが。
『ダイハード』という優れたアクション映画があって、僕のアクション映画キライを2時間で治してしまった作品なんだけど、何がスゴいって細部の仕掛けがスゴい。主人公を窮地へ追い込み物語を複層化させていく、凝りに凝ったエピソードが次から次へと出てくる。
『扉は閉ざされたまま』は、その凝り具合が、もう1ランク上に行けるだろう? 行ってほしい、という期待にも似た不満足感に繋がってしまった。
惜しい。繰り返すが、僕は主人公の(つまりは殺人犯である男も)、それと対峙するヒロインも魅力的だと思ったし、その2人がやりとりを交わす科白もスリリングだと思ったのだが、その彼らが検討する仕掛け自体がなー、…という印象。
僕がミステリーを好むのは、論理の歯車がピタリと合う、その瞬間にカタルシスを感じるからだ。
そういう意味でも、やはりクイーン(もう聞かされ飽きた?)。
先のHくんに何か勧めたいな、と思い、やはり『災厄の町』だろうか、と考え、いや、彼ならきっと『ギリシャ棺の秘密』の方がいいだろう、と思った。
そういえばこれも2人の天才の対決、だ。
かなり長くて、かつ文章もまだ硬い。けれど、前にも書いた僕の好きな「パーコレーターの推理」が出てくる作品なので、まあミステリー読まないなんていわないで、ぜひ一読してくだされ。
× × ×
リサとユミの2人のうち、1人だけが真実を述べている。
リサ「ウソつきだけが貝殻をもっています」
ユミ「ウソつきだけが貝殻をもっていません」
さて、リサとユミは、それぞれ貝殻をもっている? もっていない?
といった論理パズルが好きだ。おー、国語的だよなー、と思っていたら、これって算数の問題なんだよね。昨年の四天王寺でも算数の問題として出題されていた。そうなのかー。
昨日、生徒との空き時間の会話から、ちょっとこういった論理パズルの話になって、webであれこれ調べてたんだけれど「囚人のジレンマ」についてのサイトがめっちゃ多くでちょっと驚いた。「ダラー・オークション」って知ってる? 僕は知らなかったんだけど。
Hくんが「『CUBE』が好きだ」といいだしたのがコトの発端なのかな。
僕はこの映画が全然、好きではないのだが。Hくんは、こういったゲーム的な要素の濃いものが映画に限らず好きなのだ、みたいなことをいった。
「じゃあ、ミステリーとか読む?」
「いやー、読まないですね」
そのとき僕が読んでいたのが『扉は閉ざされたまま/石持浅海』、05年度の「このミス」で『容疑者xの献身』に続き2位にランクインした作品。
大学の友人たちが1泊の同窓会を企画し、ひさびさに集まった。場所は仲間の1人の兄が持つという高級邸宅を改装したペンション。主人公はそこで後輩の殺害を計画(この動機も明かされないまま物語は進む)、そして実行。部屋を密室にし、他の仲間たちの元へ戻る。
その後輩が出てこないことを不審に思い出す仲間たち、それをいかに不自然でないように不審感を拭い去り、殺人の発覚を遅らせるか。いかに自分が目立つことなく、状況をコントロールするか。
主人公のその男は頭がキレる。うまくいく筈だ。ただ問題は1人だけ、友人の妹を除いては、…。彼女もまた、男と同じだけの観察力と洞察をもっている(という設定)。
基本的にはこの2人のやりとりが主軸なのだが。
設定も着想も面白かったが、物足りなさが残った。もっと面白く出来た筈だ、という思いが読後ではなく読んでいる途中からずっとあった。出てくる人物もみな魅力的なのだが、「友人が死んでいるかどうか、見て確かめる方法がない(扉を開けることが出来ない)」という仕掛けがやや脆弱だったのかも。これは物書きとしての力の問題だと思うが。
『ダイハード』という優れたアクション映画があって、僕のアクション映画キライを2時間で治してしまった作品なんだけど、何がスゴいって細部の仕掛けがスゴい。主人公を窮地へ追い込み物語を複層化させていく、凝りに凝ったエピソードが次から次へと出てくる。
『扉は閉ざされたまま』は、その凝り具合が、もう1ランク上に行けるだろう? 行ってほしい、という期待にも似た不満足感に繋がってしまった。
惜しい。繰り返すが、僕は主人公の(つまりは殺人犯である男も)、それと対峙するヒロインも魅力的だと思ったし、その2人がやりとりを交わす科白もスリリングだと思ったのだが、その彼らが検討する仕掛け自体がなー、…という印象。
僕がミステリーを好むのは、論理の歯車がピタリと合う、その瞬間にカタルシスを感じるからだ。
そういう意味でも、やはりクイーン(もう聞かされ飽きた?)。
先のHくんに何か勧めたいな、と思い、やはり『災厄の町』だろうか、と考え、いや、彼ならきっと『ギリシャ棺の秘密』の方がいいだろう、と思った。
そういえばこれも2人の天才の対決、だ。
かなり長くて、かつ文章もまだ硬い。けれど、前にも書いた僕の好きな「パーコレーターの推理」が出てくる作品なので、まあミステリー読まないなんていわないで、ぜひ一読してくだされ。
× × ×
リサとユミの2人のうち、1人だけが真実を述べている。
リサ「ウソつきだけが貝殻をもっています」
ユミ「ウソつきだけが貝殻をもっていません」
さて、リサとユミは、それぞれ貝殻をもっている? もっていない?
といった論理パズルが好きだ。おー、国語的だよなー、と思っていたら、これって算数の問題なんだよね。昨年の四天王寺でも算数の問題として出題されていた。そうなのかー。
昨日、生徒との空き時間の会話から、ちょっとこういった論理パズルの話になって、webであれこれ調べてたんだけれど「囚人のジレンマ」についてのサイトがめっちゃ多くでちょっと驚いた。「ダラー・オークション」って知ってる? 僕は知らなかったんだけど。